定期考査や高校入試・大学入学共通テストにおいて、「漁夫の利」は漢文の読解力と重要語法を試す定番テキストです。得点に直結するチェック項目を整理しました。
1. 再読文字「且」の訓読と現代語訳
「且伐燕」の「且」は「まさに〜んとす」と2回読みます。「今にも燕を討伐しようとしていた」という訳出と、返り点の付け方(レ点や一二点との組み合わせ)は最頻出です。
2. 登場人物と国家の対比関係の理解
本文中の寓話と現実の国際関係が、それぞれ何に対応しているのかを問う問題は必ず出題されます。
・鷸(シギ) = 燕(または趙)
・蚌(ハマグリ) = 趙(または燕)
・漁者(漁師) = 強大な秦
記述問題では「燕と趙が争って疲弊した結果、秦が両国を滅ぼして領土を奪うこと」を明確に言語化できるようにしておきましょう。
3. 重要語句の読みと意味
・「方に出でて曝す」の「方(まさ)に」:ちょうど〜のとき
・「相舎つるを肯ぜず」の「肯(がえん)ぜず」:承知しない、承諾しない
・「弊大衆」の「弊(つか)らしむ」:疲弊させる、衰弱させる
・「熟計」の「熟(つらつら/じゅく)計る」:念入りに、じっくり深く考えること