チャールズ・ブロンソンとマンダムCm伝説|倒産危機救った名言と撮影秘話

チャールズ・ブロンソンとマンダムCm伝説|倒産危機救った名言と撮影秘話

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この歴史的CMの演出を手掛けたのは、後に『転校生』『時をかける少女』などの名作映画を世に送り出すことになる、当時新進気鋭のCMディレクター・大林宣彦監督でした。大林監督は単なる商品紹介の枠組みを取り払い、映画的な物語性と映像美を徹底的に追求しました。

ロサンゼルスのブロンソン私邸やアリゾナの雄大な自然を舞台に行われた撮影は、型破りなエピソードに満ちていました。現場で大林監督は、ブロンソンに対して「台本通りに演じるのではなく、あなたの野性と孤独を表現してほしい」と要求。砂埃の舞う中、シャツを脱ぎ捨てて荒々しく水をかぶり、アフターシェーブローションを顔から首筋にかけて豪快に叩き込むカットは、ブロンソンのアドリブと大林演出の阿吽の呼吸から生まれました。

そして、日本中で流行語となった名セリフ「う〜ん、マンダム」。この元ネタは、撮影の合間にブロンソンが煙草を燻らせながら低く呟いた「Mmm... Mandom(マンダム、これだな)」という感嘆の息遣いでした。日本放映時には声優の大塚周夫による重厚な吹き替えが施され、あの独特の溜め息のようなニュアンスが強調されたことで、子供から大人までが顎を撫でながら真似をする未曾有のブームを巻き起こしました。

さらに、カントリーシンガーのジェリー・ウォレスが歌ったCM主題歌『男の世界(Lovers of the World)』も大ヒットを記録。オリコン洋楽チャートで連続1位を獲得し、レコード売上でも数十万枚を突破するなど、映像・セリフ・音楽の三位一体が完璧なシナジーを生み出しました。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。