YOSHIKIの実家は、地元でも名高い老舗の呉服店を営んでいた。裕福で文化的な環境に恵まれた彼は、幼少期からピアノの英才教育を受けることになる。父親は大の音楽好きで、毎年誕生日に新しい楽器をプレゼントしてくれる存在だったという。
しかし、4歳でピアノを始めた彼を襲ったのは、10歳の時の父親の突然の死だった。この絶望的な悲劇が、彼の人生の舵を大きく切らせることになる。言葉にできない怒りと悲しみを吐き出す手段として出会ったのが、ドラムという楽器であり、ロック音楽だった。クラシックで培った緻密な楽理と、ロックの衝動性。その二面性は、まさに館山の呉服店という伝統的な環境と、内面の嵐が融合して生まれたものだ。