剣の構えは、言葉よりも雄弁にキャラクターデザインの意図を伝える。上段の構えは圧倒的な攻撃性と自信、あるいは捨て身の覚悟を表現するのに最適だ。両腕を高く掲げることで無防備になる胴体と、そこから振り下ろされる破壊力の対比が、ダイナミックな構図を生み出す。
一方で中段の構えは、静水のような落ち着きと隙のなさを演出する。正中線に切先を据え、肩の力を抜いた立ち姿は、百戦錬磨の達人だけが漂わせる風格を醸成する。さらに、刀を鞘に収めたまま間合いを計る居合の姿勢や、刃を背後に隠す脇構えは、刃の長さを隠蔽して間合いを狂わせる心理戦の凄みを一枚の絵に凝縮させる。