若手時代に劇団で頭角を現し、NHK大河ドラマ『独眼竜政宗』で一躍全国区のスターへと駆け上がった渡辺謙。しかし、その輝かしいキャリアの裏側には、白血病という死の病との戦いがあった。この絶望的な闘病生活を献身的に支え続けたのが、最初の妻である由美子さんだった。
彼女との間には長男で俳優の大(だい)と、長女で女優の杏が誕生している。だが、闘病をめぐる多額の借金問題や新興宗教への傾倒など、夫婦間には次第に深い溝が生じることとなった。泥沼の離婚訴訟を経て結末を迎えたこの最初の結婚は、ハリウッド映画『ラスト サムライ』で世界的な脚光を浴びる直前の出来事だった。