物理的な集団としての関東連合は完全に消滅した。警察当局の徹底的な取り締まりと法改正により、暴走族OBが公然と街を牛耳る時代は過去のものとなった。だが、彼らが編み出した「表の企業活動と不透明な資本、そして暴力をハイブリッド化させる手口」は、形を変えて現代の匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)へと継承されている。
柴田大輔が最後まで抗い、そして呑み込まれた闇の構造は、決して過去の特異な遺物ではない。富への異常な執着、SNSを介した新たな暴力のネットワーク、そして法の隙間を縫うグレービジネスの数々は、彼らが平成の夜にばら撒いた毒脈の延長線上にある。彼が命を賭して暴こうとしたものは、単一の不良集団の実態ではなく、都市の繁栄の裏側に必然的に生まれる底知れぬ病理そのものだった。
夜の街のネオンがどれほど洗練されようとも、その足元には常に冷酷な奈落が口を開けている。柴田大輔という男の激烈な生涯と悲劇的な結末は、甘い幻想を抱いて闇の領域へと足を踏み入れようとする現代の若者たちに向けられた、消えることのない警告碑として今も立ち尽くしている。 (出典: 柴田 大輔 関東 連合(Yahoo!ニュース))
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