雑学上の極限文字とは異なり、私たちが公の場で書く機会のある文字の中にも凄まじい画数を誇るものが存在します。ここでは常用漢字画数ランキングと、資格試験の最高峰である漢検1級難読漢字の領域を検証します。
常用漢字の頂点「鬱」の書き順と完璧な覚え方
2010年の改定常用漢字表において、画数最多の座に君臨し続けているのが29画の「鬱」です。2位の「鑑(23画)」や3位の「驚(22画)」「鑑(23画)」を大きく引き離しています。
「鬱」は画数が多いためバランスが崩れやすいですが、パーツごとに分解した画数が多い漢字覚え方(語呂合わせ)を用いることで誰でも正確に書くことが可能です。
- 語呂合わせの定番フレーズ:「木かんかん(木・缶・木)、わら(冖)一本、ヒヒ(鬯の中の匕2つ)の下に、米(鬯の下部)を置いて、髪の毛3本(彡)」
- 鬱画数書き順の要点:上部の「林」の間に「缶」を挟み、次に「冖(わかんむり)」を書きます。その下に「鬯(ちょう)」のパーツを収め、最後に右下の「彡(さんづくり)」を上から順に3本払うのが正式な筆順です。
漢検1級に登場する30画超の猛者たち
日本漢字能力検定(漢検)1級レベルになると、常用漢字の壁を越えた実在の古典漢字が姿を現します。
- 「麤」(33画・音読み:ソ/訓読み:あらい・おおきい):「鹿」を3つ配置した文字。粗削りな様子を意味します。
- 「驫」(30画・音読み:ヒョウ/訓読み:多くの馬が走るさま):「馬」を3つ並べた品字様漢字。
- 「鸞」(30画・音読み:ラン):伝説の霊鳥を指す文字であり、仏教用語や寺院名にも見られます。
- 「鑿」(28画・音読み:サク/訓読み:のみ・うがつ):大工道具の「ノミ」やトンネル開削の「鑿岩」に使われます。