歴史を振り返れば、このムーブメントの原点は2015年末にさかのぼる。マキタスポーツ氏が自身のラジオ番組やイベントで「どん兵衛は10分放置すると、まるで生の讃岐うどんのような食感になる」と熱弁したことが始まりだった。当時は「麺が伸びて美味しくなくなるのでは」という懐疑的な声が大半を占めていたが、SNS上で実際に試すユーザーが続出。「想像を超えるツルツル感」「スープが染み込んだ揚げの激変」といった絶賛の口コミが爆発的に拡散した。
事態を重く見た、あるいはこの波に乗った日清食品は、公式Webサイトで「日清食品は知りませんでした」という異例のお詫び文を発表。開発担当者とマキタスポーツ氏の対談コンテンツを公開し、公式に「10分放置」の美味しさを認めるという異例の神対応を見せた。企業とユーザーがSNSを通じて相互に食文化を作り上げた初期の成功例として、今なおマーケティング業界で語り継がれている。