毎年冬期や正月シーズンになると、高齢者 餅 窒息 救急搬送のニュースが後を絶ちません。東京消防庁の救急搬送データによれば、気道閉塞による窒息事故の約8割以上を65歳以上の高齢者が占めており、原因食材としては餅、パン、肉類が上位に並びます。
加齢に伴う嚥下(えんげ)機能の低下や唾液分泌量の減少、咳反射の減退が重なることで、噛み切りにくい食材が一気に咽頭へ落ち込み、完全閉塞を引き起こします。現場で対応した救命士の手記や証言によると、「食事中に急に立ち上がり、苦しそうに喉を押さえて数秒で倒れた」「周囲が水を飲ませようとしてさらに気道を塞いでしまった」といった証言が散見されます。
窒息状態に陥った際、無理に水を飲ませたり、見えない異物を指で掻き出そうとしたりする行為は、異物をさらに気道の奥へ押し込む危険があるため絶対に避けてください。声を出して咳ができる場合は本人の自発的な咳を促すのが最優先ですが、咳すらできず呼吸音がない場合は、即座に背部叩打法やハイムリック法へ踏み切る判断が求められます。