地球は完全な球体ではない。自転に伴う強烈な遠心力によって、赤道付近が外側へと押し出され、わずかにつぶれたみかんのような形状をしている。この幾何学的な形状は専門用語で「地球楕円体」と呼ばれる。
最新の測地基準において、横にぐるりと回る赤道周囲長(40,075km)に対し、北極と南極を結ぶ縦のラインである子午線周囲長(40,007km)はおよそ68キロメートル短い。マラソンコースに換算すれば1回半以上の差が、縦と横の巡回ルートの間に生じている計算だ。
現在、国際測地学協会(IAG)の精密な定義や、GPSなどの基盤となる世界測地系(WGS84)によって、これらの数値はミリ単位の精度で把握されている。日本の地図作りの総本山である国土地理院も、こうした世界基準に準拠しながら日々国土の位置情報を更新し続けている。