大人の発達障害が影響を及ぼすのは仕事だけではありません。プライベート、特に恋愛や結婚生活においても特有の傾向や摩擦が生じやすくなります。
交際当初は「実直でブレない人」「少年のように熱心な人」と好意的に映っていた特徴が、生活を共にする中で「感情を共有してくれない」「家事の同時並行が一切できない」「家庭内の突発的なトラブルにフリーズしてしまう」といった不満に変わるケースです。
特にASD傾向のある男性のパートナーは、情緒的な交流が成立しない孤独感から心身の不調をきたす「カサンドラ症候群」に陥りやすいことが知られています。良好なパートナーシップを保つには、お互いの感情論でぶつかるのではなく、「察してほしい」を排した明確な言葉でのルール作りと役割分担の可視化が不可欠です。