現在、日本国内で本格的な三不粘を味わえる店舗は極めて限られています。職人の技術力、設備、そして調理にかかる手間の問題から、大手チェーンはおろか一般的な中国料理店でもまずメニューに載ることはありません。その中で、長年にわたり三不粘を提供し続け、全国の美食家から聖地として崇められているのが、東京都西東京市(花小金井)に本店を構える名店「同心居(トンシンジュ)」です。
同心居では、本場・北京の国家級点心師直伝の技術を受け継いだ熟練の料理人が腕を振るっています。運ばれてきた三不粘は、眩いばかりの黄金色に輝き、お玉で叩き上げられた弾力によってフルフルと皿の上で微小に震えます。スプーンを入れると吸い付くような感触がありながら、離すときには一切の粘り気を残さずスッと切れる感動を味わうことができます。
ただし、現地へ赴けば誰でもすぐに食べられるわけではありません。同心居で三不粘を堪能するためには、事前の完全予約と所定のコース注文が基本要件となっています。調理中は専属のシェフが中華鍋の前に張り付き、激しい作業に専念しなければならないため、混雑する週末のピークタイムや当日飛び込みでのアラカルト注文は原則不可能です。訪問を検討する際は、少なくとも1〜2週間前、繁忙期であれば1ヶ月以上前に店舗へ電話連絡を入れ、「三不粘を食べたい」旨を明確に伝えてコースの組み込みを相談するのが鉄則です。
以下の比較表は、三不粘の特性と、一般的な中華デザート(杏仁豆腐や胡麻団子など)および家庭調理の難易度を比較整理したデータです。