山本裕典をめぐっては、解雇から現在に至るまで多くの誤解や根拠のない噂が一人歩きしてきました。調査報道の観点から、代表的な2つの誤解を正します。
第一の誤解は、「2017年の解雇によって芸能界を完全に引退していた」という言説です。実際には、彼は一度も正式な引退宣言を行っていません。契約解除直後こそ公の場から姿を消したものの、2018年には新事務所への所属が報じられ、2019年3月には舞台『となりのホールスター』で俳優復帰を果たしています。世間が「引退した」と思い込んでいた期間も、彼は小劇場での演技指導や自主公演、ファンイベントなどを地道に継続していました。
第二の誤解は、「スキャンダルで経済的に破綻した」という噂です。解雇当時、違約金などで路頭に迷ったかのように語られましたが、事実は異なります。彼は解雇前から着手していた六本木のバー経営に加え、韓国料理店のプロデュースなど実業家としての才覚を発揮し、複数の事業を成功させていました。生活のために夜の街に沈んだのではなく、経営者としての強固な収入基盤を確保した上で、自らの意志で芸能活動の再起を図っていたのが実態です。