政令指定都市の中で現在もっとも危機感が高まっているのが、人口ランキング最下位に沈む静岡市です。2003年に清水市と合併した当時は70万人を超えていましたが、少子高齢化と社会減が同時に進行し、現在は67万人台まで縮小しています。
静岡市が抱える構造的な苦境について、地元やSNS上では厳しい指摘が相次いでいます。
「新幹線で東京にも名古屋にも1時間以内で行けてしまうため、大学進学や就職を機に東京圏へ出た若者が地元に戻らない」「東西に長い地形に加え、駅周辺の再開発や魅力的な商業集積が近隣の浜松市や名古屋市に比べて遅れた」といった声が目立ちます。ストロー現象による人材流出が定着してしまったことが、人口減少を加速させる最大の要因です。
このペースで減少が続けば、将来的に「政令市の人口50万人割れ」という前例のない事態が現実味を帯びてきます。長年維持してきた「県都」としてのプライドと大都市インフラをどのように縮小・維持していくのか、厳しい選択が突きつけられています。