Q1:髄鞘を強くしたり修復を助けたりする食べ物や栄養素はありますか?
A1:髄鞘の構成成分である脂質とタンパク質をバランスよく摂取することが基本です。特に神経機能の維持や修復に欠かせないビタミンB12(貝類、レバー、魚類に豊富)、良質な脂質であるオメガ3脂肪酸(青魚や亜麻仁油)、細胞膜の構成に必要なコリンなどが推奨されます。ただし、食事だけで脱髄疾患が予防・治癒できるわけではないため、疑わしい症状がある場合は栄養療法に過信せず医療機関を受診してください。
Q2:多発性硬化症(MS)と筋萎縮性側索硬化症(ALS)は何が違うのですか?
A2:病気の標的が全く異なります。多発性硬化症(MS)は神経の「絶縁カバー」である髄鞘が破壊される脱髄疾患です。これに対してALSは、電線本体である「運動神経細胞そのもの」が直接変性して死滅していく疾患です。MSは適切な治療により寛解(症状が落ち着く状態)を目指せますが、ALSは進行性に運動麻痺が進むという病態の違いがあります。
Q3:子どもでも髄鞘が壊れる病気にかかることはありますか?
A3:発症する可能性はあります。小児期においては、インフルエンザなどの感染症やワクチン接種の後に稀に発症する「急性散在性脳脊髄炎(ADEM)」や、遺伝子異常によって髄鞘の形成不全や崩壊が起きる「白質ジストロフィー」などが存在します。子どもの急な歩行障害や意識の混濁、けいれんが見られた場合は小児神経科への緊急受診が必要です。