Q1:玄関ドアの子扉が開かなくなりました。フランス落としが固くて指で上がりません。今すぐ開ける裏技はありますか?
A1:無理にレバーを引き上げようとせず、二人で作業するのが確実です。一人が子扉の上下を室内側・室外側へ軽く押したり引いたりして揺らし、もう一人がレバーを操作してください。建付けの狂いによって受け壺の側面に強く押し付けられているロッドの摩擦圧が抜け、スッと解除できるケースが大半です。それでも動かない場合は、靴を履いた足の甲で扉の底面をわずかに持ち上げながらレバーを操作してみてください。
Q2:築20年のドアでスガツネ工業のフランス落としが壊れました。同じ型番が見当たらない場合はどう探せば良いですか?
A2:建材メーカーのカタログは年代ごとに改定され、古い型番は統廃合されています。まずは既存のフロントプレートを外し、プレートの「長さ」「幅」「ビス穴のピッチ(中心間の距離)」をミリ単位で正確に計測してください。スガツネ工業やアトムリビテックのWebカタログには寸法図が公開されており、「代替推奨品」が記載されている場合もあります。完全一致するものがない場合は、プレートが既存よりわずかに大きく、木部を掘り広げるだけで収まる製品を選ぶのが補修の定石です。
Q3:クレ5-56などの防錆潤滑スプレーを吹き込んではいけない理由は何ですか?
A3:市販の浸透性オイルは、吹き付けた直後は滑りが良くなりますが、油分が揮発した後にベタつきが残る性質があります。特にフランス落としは足元の砂埃や綿ボコリが舞いやすい位置にあるため、残った油膜がホコリを吸着して粘土状に固着してしまいます。結果として数ヶ月後に内部リンクが完全に固まり、修理がより困難になります。建具や鍵回りには、必ずサラサラに乾く「速乾性シリコンスプレー」または「粉末ボロン・グラファイト系潤滑剤」をご使用ください。