ケーニヒスクローネといえば、1977年の創業以来、神戸・御影の地から本物志向のドイツ菓子を発信し続けてきた名門です。その同ブランドが展開する「近日」は、まさに職人技と現代のギルティプレジャーが融合した傑作として知られています。
最大の特徴は、一般的なカスタードパイの常識を覆す三層仕立てのフィリングにあります。何層にも折り重なったバター香るパイ生地を一口かじると、濃厚でなめらかな特製カスタードクリーム、上品な甘さの北海道産小豆あん、そして驚くほどもっちりとした白玉が同時に口内を満たします。表面に散らされた香ばしいスライスアーモンドと粉糖のアクセントが、食感のコントラストをさらに際立たせています。
取材に応じた洋菓子バイヤーは、「洋と和のハイブリッド構成でありながら、全体の糖度設計が緻密に計算されているため、重たさを感じさせずに満足感だけが残る。この価格帯でこの手の込みようは、競合他社にとって脅威でしかない」と分析します。1個あたり約200円台前半という驚異的なコストパフォーマンスも、まとめ買いを誘発し完売を加速させる大きな要因です。