病変が胃にとどまり根治切除(胃全摘術+リンパ節郭清)が可能な段階で見つかった場合でも、スキルス性胃がんは目に見えない微小転移が腹腔内に残存しやすいため、術後補助化学療法が治療の標準パッケージとなります。
スキルス性胃がんの術後予後を左右するのは、手術で取りきった後の再発予防策です。現在では、術後に内服薬「S-1(TS-1)」に加えてドセタキセルやオキサリプラチンを併用する多剤併用療法が行われ、3年無再発生存率が大きく向上しています。
胃全摘後は食事摂取量の低下やダンピング症候群、体重減少による体力低下が課題となりますが、適切な栄養管理と支持療法を組み合わせ、計画された抗がん剤スケジュールを完遂することが長期生存を勝ち取るための最大の鍵となります。