鳥が引き起こす病の中で、最も警戒すべき重篤な疾患が過敏性肺炎の一種である鳥関連過敏性肺炎(羽毛肺だ。これは通常の即時型アレルギー(IgE抗体が関与する反応)とは異なり、III型およびIV型のアレルギー反応によって肺胞や細気管支に肉芽腫性の炎症が引き起こされる間質性肺疾患である。
日本呼吸器学会の診断指針においても、羽毛肺は早期発見と抗原隔離が予後を決定づける最重要因子として位置づけられている。急性型であれば抗原から離れることで数日から数週間で軽快するが、微量吸入が長期間続く慢性型に移行すると、肺胞壁が徐々に硬化する「肺線維症」を併発する。階段の上り下りや少しの歩行ですら激しい息切れを自覚するようになり、最悪の場合は在宅酸素療法を余儀なくされる不可逆的な状態へと進行してしまう。