1994年にドラマ共演を機にゴールインした宅麻伸と賀来千香子は、長年にわたり「芸能界きってのおしどり夫婦」として広く認知されていました。2008年には「第10回プラチナ夫婦アワード」を受賞するなど、円満な夫婦関係の象徴と見なされていたのです。
それだけに、2012年2月10日に発表された電撃離婚は世間に大きな衝撃を与えました。双方の所属事務所を通じて出された直筆署名入りのFAXには、次のような言葉が記されていました。
「長年の結婚生活にピリオドを打つことになりました。お互いに多忙を極める中、いつしか生活のすれ違いが生じ、話し合いを重ねた結果、それぞれの人生を尊重し合って別々の道を歩むという結論に至りました」
週刊誌やワイドショーがこぞって取材を進めたものの、不貞行為や金銭トラブルといったスキャンダラスな理由は一切報じられませんでした。報道各社の取材データを総合すると、生活スタイルの微妙なズレが18年という歳月をかけて少しずつ広がり、双方が50代を迎えて人生の後半戦を見据えた際、友人関係に戻ることが最善であると判断した「成熟した大人の選択」であったことが分かります。
当時、すでに若手俳優として奮闘していた賀来賢人にとって、長年親しんだ叔父と叔母の別離は決して他人事ではなかったはずです。しかし、双方が相手を傷つけず、最後まで品格を保って離婚を成立させた姿は、賀来賢人自身のプライベートにおける「誠実な人間関係の維持」や「家族に対する強い責任感」の形成に、無言の教訓を与えたと言えます。