かつての日本の育児現場では「でべそは1歳まで放置すれば勝手に治る」という経過観察が主流でした。しかし現在では、多くの医療機関において生後1〜3ヶ月頃の早期から綿球と医療用粘着テープを用いた「臍ヘルニア圧迫療法」が標準的な治療選択肢として定着しています。両者のアプローチの違いと治療経過を、客観的な比較データで整理しました。
日本小児外科学会などの報告でも示されている通り、圧迫療法を開始するタイミングは生後2ヶ月前後がゴールデンタイムとされています。生後6ヶ月を過ぎて腹直筋膜が硬直化してから圧迫を開始しても、十分な効果が得られない傾向があります。いつまで圧迫を続けるかについては、ヘルニア門が閉じ、テープを外してもおへそが平坦を維持できるまで(通常1〜2ヶ月間)が目安です。