教員を疲弊させる校務分掌とは?不公平な決め方の真相と改革最前線

教員を疲弊させる校務分掌とは?不公平な決め方の真相と改革最前線

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現場を経験した現職教員や退職者の手記、SNSコミュニティに寄せられる生々しい告白を検証すると、教科書通りの制度論とはかけ離れた職員室の閉塞感が浮き彫りになります。

学級担任として長年小学校に勤務してきた元教員は、自著や手記のなかで次のように述懐しています。
「小学校では担任を持つことが大前提であり、その上に校務分掌が乗っかってくる。少人数校であれば、理科室管理、体育館管理、安全計画、ICT推進を1人で背負うことになり、授業準備をする時間は深夜か休日にしか残らない。分掌の肩書きは立派だが、実態は『学校という巨大施設の便利屋』だった」

また、教育系オンラインコミュニティや匿名掲示板に投稿された20代教員の悲痛な叫びも現場の現実を象徴しています。
「職員室で『若いんだからスマホに詳しいでしょ』とICT分掌を丸投げされた。毎日のようにベテラン教員のログインパスワード再設定やプリンター詰まりで呼び出され、放課後はタブレットの設定作業で終電間際。それに対してベテランの先生方は『定時だから』と颯爽と帰宅していく。評価も給与も変わらないのに、なぜ自分だけが割を食わなければならないのか」

職員室という閉鎖的なコミュニティ内では、業務の定量化が長年忌避されてきました。「子どもたちのため」「学校組織の一体感」という美名のもとで、業務の押し付け合いと自己犠牲が交錯し、孤立無援となった若手や中堅教員が適応障害や休職に追い込まれる悲劇が繰り返されています。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。