ネット上の口コミやSNS、質問コミュニティなどで飛び交う実体験を精査すると、公式ルールと現場オペレーションの間にあるいくつかのリアルな摩擦が見えてきます。
代表的な事例として挙げられるのが、「同じヤマダ電機でも、店によって回収ボックスの有無や対応がまったく違った」という証言です。あるユーザーは「近所の店舗ではエスカレーター横に堂々とボックスが置かれていたので数十秒で投函できたが、別の大型店舗に行ったら箱が見当たらず、カウンターで5分以上待たされて電池裏の刻印をルーペで念入りに確認された」と語っています。店舗面積や防犯カメラの死角、過去に異物や危険物が投棄された経験の有無によって、現場の管理レベルに大きな温度差が生じているのが実情です。
さらに切実なのが、引き取りを断られたユーザーの困惑です。知恵袋等では「スマートフォンを買い替えて不要になったモバイルバッテリーを持ち込んだが、わずかに中央が膨らんでいたため受け取りを拒否された。自治体のごみ収集でもリチウム電池は収集不可と書かれており、どこへ捨てればいいのか完全に詰んでしまった」という悲痛な叫びが散見されます。
販売現場の店員側にも言い分があります。都内量販店のベテラン店員への聞き取りによると、「回収ボックスに大量の使用済み乾電池や、危険な膨張バッテリーが投げ込まれ、選別作業中に異臭や火花が出た事例がある。安全管理マニュアルの厳格化に伴い、少しでも異常が見られる個体は規程通りお断りせざるを得ない」と明かします。店舗側の自衛措置としての拒否であり、悪意や不親切さから断っているわけではない点に留意する必要があります。