1981年に小石川植物園で定植された「日本の親木」はすくすくと育ち、やがてその枝からさらなる接ぎ木クローンが作られ、全国の主要な大学や科学啓発施設へと分譲されました。以下は、一般の見学者がアクセスしやすい日本国内の植樹場所一覧と代表的な観察スポットです。
東京都台東区の上野恩賜公園にある国立科学博物館の展示は、アクセスが最も容易なスポットの一つとして知られています。地球館の屋外スペース(ハーブガーデン付近)に植樹されており、案内板とともに青々と茂る姿を間近で観察できます。毎年秋になると小ぶりな実をつけることがあり、来館者の知的好奇心を刺激しています。
また、親木が鎮座する小石川植物園(文京区白山)では、春(4月中旬〜下旬)に可憐な白い花を咲かせ、秋(9月〜10月)には枝をたわわにして実を実らせる壮観な姿を観察できます。さらに、東北大学片平キャンパス(宮城県仙台市)では旧物理学教室ゆかりの地に植えられており、京都大学大学院理学研究科附属植物園(京都府京都市)や、国内有数の産地にある青森県産業技術センターりんご研究所(青森県黒石市)など、北海道から九州まで数十箇所の学術拠点にその遺伝子が息づいています。