ゲームジャーナリストとしての観察と、デジタルエンターテインメントにおける心理的体験の観点から、MOD環境への移行には明確な向き不向きが存在します。
スローライフを謳うゲームにおいて、作業の効率化と利便性を突き詰めすぎると、プレイヤーは無意識のうちに「タイパ(時間対効果)」の罠に囚われます。朝起きて全自動で出荷され、全自動で加工される景色を前にしたとき、初期にあった「手塩にかけてカブを育て、雨の日に安堵する」という人間的な情動は希薄化し、結果としてデジタル・バーンアウト(燃え尽き症候群)を引き起こすリスクを孕んでいるのです。
【MOD導入を即座におすすめできる人】
- バニラ環境ですでに「おじいちゃんの評価」で最高ランクを獲得し、やることが一巡したプレイヤー
- 膨大なインベントリ整理や移動時間にストレスを感じ、ストーリーや人間関係に注力したい人
- トラブル発生時にログを読み、自力でファイルを整理する試行錯誤をゲームの一部として楽しめる人
【一度立ち止まり、慎重になるべき人】
- 本作を初めてプレイする完全な初心者(開発者が意図した不便さの妙味が失われるため)
- PCの基本操作(ファイルの解凍、パスの確認)に強い苦手意識があり、サポートなしでは不安な人
- 「便利だから」と片っ端からMODを詰め込み、世界観の統一感やゲームバランスの崩壊に耐えられない人