古文「もの申しさぶらはむ」の意味と品詞分解|敬意の方向を徹底解説

古文「もの申しさぶらはむ」の意味と品詞分解|敬意の方向を徹底解説

古文「もの申しさぶらはむ」の意味と品詞分解|敬意の方向を徹底解説の特集記事を解説します。専門的な知識が詰まっています。

このフレーズを丸暗記から脱却して一生モノの知識にするには、文法的な品詞分解が最も確実な近道です。「もの申しさぶらはむ」を単語ごとに区切ると、以下の4つの要素に分かれます。

単語(表記)品詞・活用形・基本形文法的な意味・役割編集部の見解・試験での着眼点もの(物)名詞漠然とした事柄・言葉「お話し」「言葉」の意味。「もの申す」で慣用句化している。申し動詞(サ行四段活用・連用形)
基本形:申す謙譲語(言う・話す)自身の「言う」行為をへりくだる。客体(聞き手)を高める。さぶらは補助動詞(ハ行四段活用・未然形)
基本形:さぶらふ丁寧語(〜です・〜ます)動詞「申し」に連なり丁寧さを添える。後続の「む」接続で未然形。む助動詞(意志・終止形)主語の一人称意志(〜しよう)文末で言い切るため終止形。婉曲ではなく発話者の「意志」と識別。

注目すべきは助動詞「む」の用法識別です。古典文法において「む」には「推量・意志・勧誘・適当・仮定・婉曲」の6つの意味が存在します。主語が一人称(私・発話者)の場合、原則として「意志(〜しよう、〜するつもりだ)」となります。したがって「もの申しさぶらはむ」は、直訳すると「私がお話し申し上げましょう」という自発的な意志表明になるのです。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。