ガラス破損という予期せぬ緊急事態において、利用者の動揺や焦りに付け込む悪質業者の手口は年々巧妙化しています。「基本料金2,000円〜」「業界最安値に挑戦」とWebサイトやポスティングチラシに大きく掲げながら、現地到着後に法外な金額を突きつける手口が頻発しており、消費生活センターへの相談件数も高止まりしています。
SNSやネット掲示板の検証から浮かび上がる典型的な手口は、以下の3ステップに集約されます。
まず第1段階として、電話口では「現物を見ないと正確な見積もりは出せないが、通常の窓なら1〜2万円前後で収まることが多い」と安心させ、出張点検の約束を取り付けます。しかし現場に到着するやいなや態度を一変させ、「このサッシは特殊規格だから専用の加工費がかかる」「夜間緊急対応の危険手当が必要」「破片処理と特殊シーリングで別料金が発生する」と項目を細分化し、最終的に12万円から18万円もの見積書を提示するのです。
利用者が困惑して断ろうとすると、「すでにトラックにガラスを積み込んで切断準備をしてしまった」「キャンセルするなら出張費とキャンセル料で3万円を今すぐ支払え」と威圧的な言動に出ます。割れた窓を放置して夜を明かすことへの恐怖心から、泣く泣く契約書にサインしてしまう被害者が後を絶ちません。
こうした被害を避けるための防衛策は極めてシンプルです。優良ガラス修理業者の見積もり比較を行う際は、電話の段階で「窓の横幅・縦幅」「ガラスの厚み・透明かすりガラスか」「サッシのメーカー(LIXIL、YKK APなど)」を正確に伝え、「作業費・部材代・廃材処分費・出張費を合算した総額の上限」を明言してくれる業者だけを呼ぶことです。概算すら答えず「とにかく行きます」の一点張りの業者は、その時点で候補から除外するのが賢明な防衛策といえます。