日本医師会や国民生活センターには、サプリメント摂取に起因する健康被害の相談が毎年何百件と寄せられています。ネット掲示板やSNS上でも、「健康のために飲み始めたのに、まさか自分が肝臓病になるとは思わなかった」という痛切な告白が飛び交っています。
「仕事の疲労が抜けないため、ネットで評判だった海外製マルチビタミンとウコン錠剤を毎日倍量飲んでいた。1ヶ月ほど経った頃、朝起きたときの尿がまるで『濃いウーロン茶やオレンジジュース』のような色になっていてギョッとした。同時に酷い胃もたれと皮膚の痒みに襲われ、救急外来に行ったらASTが800IU/Lを超えており即入院。医師から『あと数日放置していたら劇症肝炎で命が危なかった』と告げられた」(40代男性・会社員の手記より)
肝臓は痛覚神経が存在しない「沈黙の臓器」です。自覚症状が出たときには、すでに肝組織の広範囲が破壊されていることが珍しくありません。だからこそ、身体が発する微細なSOSを逃さない観察眼が命運を分けます。
絶対に見逃してはならない薬物性肝障害の初期症状は以下の通りです。
- 尿の色の濃縮(褐色尿・オレンジ尿):肝機能の低下により、本来便中に排泄されるべき胆汁色素(ビリルビン)が血液に溢れ出し、尿から濃いウーロン茶色となって排出される極めて危険な兆候。
- 全身の激しい倦怠感・脱力感:十分な睡眠をとっても回復しない、鉛のように重い身体のダルさ。
- 原因不明の皮膚のかゆみ・発疹:アレルギー反応または胆汁酸の血中滞留によって、皮疹がないのに全身が痒くなる。
- 眼球結膜(白目)や皮膚の黄染(黄疸):鏡を見たときに白目の端が黄色く濁って見えたら即座の受診が必要。
- 食欲不振・吐き気・上腹部膨満感:胃腸炎と自己判断して放置されがちだが、肝臓の急激な腫大による圧迫の可能性が高い。