グローバル企業や外資系日本法人に勤務する現役マネージャーへのヒアリング調査、および大手ビジネスQ&Aコミュニティに集まる数千件の相談事例を検証すると、日本人が年始の英語コミュニケーションで陥りがちな共通の「3大落とし穴」が浮き彫りになってきます。
第1のNGは、「時候の挨拶を長々と書き連ねる形式主義」です。日本の年賀状文化では「寒冷の候、皆様におかれましては〜」といった前置きが重宝されますが、欧米ビジネスでは本文に入る前の過度な社交辞令は単なるノイズとみなされます。都内外資系ITベンダーのバイスプレジデント(40代)は次のように証言しています。
「1月第1週、日本のパートナーから届くメールで『松の内の賑わいも過ぎ…』を英訳したような長文ポエムを読まされると、返信に困るのが本音です。休暇が明けた瞬間から数字のプレッシャーと戦っている相手に対しては、1行で新年の祝意を述べ、2行目で本題に入るのが最大の敬意です。」
第2のNGは、「相手の文化・宗教的背景への無配慮」です。12月後半の「年末年始 英語 挨拶 例文」では "Merry Christmas" ではなく包括的な "Happy Holidays" が定着して久しいですが、年明けの挨拶でも注意が必要です。中国圏の旧正月(Lunar New Year:1月下旬〜2月中旬)を祝う取引先に対して、1月1日の暦だけで型通りの挨拶を機械的に送りつけると、関係構築の機会を逃すことになります。
第3のNGは、「時差と休暇期間の完全な無視」です。欧米では1月2日から通常業務に復帰する地域が多い一方、欧州の一部やラテン諸国では公現祭(1月6日前後)まで休暇が続く場合もあります。相手の稼働状況を確認せず、年明け初日に「返信急ぎ」の催促を交えた挨拶メールを送り、新年早々に関係を冷却させてしまうケースが後を絶ちません。