Q1:グラフ上の「曲線上の移動」と「曲線のシフト」を見分ける最も簡単なコツは何ですか?
A1:原因が「その商品自体の価格が変わったこと」であれば曲線上の移動です。例えば「1本150円のジュースが120円に下がったから2本買った」というケースです。一方で、「原材料費が高騰した」「テレビで紹介されてブームになった」「給料が上がった」など、価格以外の外的な要因で行動が変わる場合は曲線のシフトになります。
Q2:価格弾力性の計算で、数値がマイナス(負の数)にならないのはなぜですか?
A2:通常、価格が上がれば需要量は減るため、計算上の変化率はマイナスになります。しかし、経済学の実務では直感的な比較をしやすくするために絶対値(プラスの値)として扱うルールが一般的です。そのため「価格が10%上がって需要が20%減った」場合、変化率-20% ÷ +10% = -2となりますが、弾力性は「2」と表現します。
Q3:需要と供給の法則が当てはまらない「値段が高いほど売れる商品」は実在しますか?
A3:例外的に実在します。代表例が高級スーパーカーや超高級宝飾品に見られる「ヴェブレン効果」です。「値段が高いこと自体がステータスや富の象徴」となるため、安売りするとかえって需要が落ち、値上げするほど富裕層の購買意欲が刺激される現象です。また、極度の貧困下において主食が値上がりした際、肉などの副食を買うのをやめて主食の購入量を増やさざるを得なくなる「ギッフェン財」という特殊な例外も理論上存在します。