インターネットやSNS上では、「安価なベビーオイルを使えば肌に優しくどんな日焼け止めも簡単に落とせる」という情報が拡散されています。しかし、この手法を誤った解釈で実践すると、かえって肌トラブルを招く盲点が存在します。
純粋なミネラルオイルで構成される一般的なベビーオイルには、製品を水で流しやすくするための「界面活性剤」が添加されていません。そのため、日焼け止めの成分を油分で浮かせること自体は可能ですが、水で洗い流そうとしても撥水して肌の上に油分が強固に張り付きます。残ったミネラルオイルを洗い流そうとして石鹸で何度も擦り洗いしてしまえば、本末転倒な肌ダメージを生みます。
もしベビーオイルを日焼け止めのオフに活用するのであれば、浮かび上がらせた後にティッシュやコットンを肌の上に置き、擦らずにそっと上から押さえて油分を吸い取らせる「オフ工程」が不可欠です。その後、マイルドな石鹸の泡で一度だけ洗うのが皮膚科的にも正しいステップです。洗い流しやすさを第一に設計された専用クレンジングオイルと、保護を主目的とするベビーオイルの組成の違いを理解しておく必要があります。