現場のメイクアップアーティストや美容部員の証言、さらにはSNSコミュニティでの失敗談を検証すると、良かれと思って行ったケアがパフを致命的に破壊している事例が数多く見受けられます。
失敗例1:熱湯消毒による素材の融解と硬化
「雑菌を殺菌したいから」と、熱湯をかけたり煮沸消毒を試みるユーザーが後を絶ちません。しかし、現代のスポンジ素材の大半を占めるポリウレタンやNBR(ニトリルゴム)は熱に非常に弱い性質を持っています。60度以上の熱水に浸すと、内部の微細な気泡構造が破壊され、パフが縮んでプラスチックのように硬化してしまいます。
失敗例2:洗濯機への投入と脱水による断裂
「ネットに入れれば大丈夫」と洗濯機で他の衣類と一緒に洗ってしまうケースです。洗濯槽の高回転による強烈な遠心力とねじれ負荷は、特にクッションパフのリボン接合部や縁の接着面を一瞬で引き裂きます。パフは必ず「単独の手洗い」が鉄則です。
失敗例3:強アルカリ性の固形石鹸によるパサつき
一般的な純石けんやアルカリ性洗浄剤は油汚れを落とす力が強い反面、すすぎが不十分だと繊維内に石けんカス(金属石けん)が残留します。これが乾いた後にパフがゴワゴワとした質感に変わる直接的な原因となり、肌への摩擦ダメージを急増させてしまいます。