インターネット上の掲示板やSNSで頻繁に交わされるのが、「卒業式に一つ結び(ポニーテール)で行くのは手抜きで失礼にあたるのか」という議論です。結論から言えば、これは完全な誤解です。美容師への取材でも明らかなように、ポイントさえ押さえていれば、一つ結びは最も凛とした清潔感を醸し出すセレモニースタイルになります。
手抜きに見えてしまう唯一の要因は、「結んだゴムが丸見えであること」と「後頭部やサイドの質感がパサついていること」です。結んだゴムの上に自分の毛束を少量巻き付けてピンで隠す、あるいは品のあるヘアバレッタを留めるだけで、オフィス仕様の地味なポニーテールから一瞬でセレモニー仕様へと昇華します。
ここで鍵を握るのが卒業式ヘアアクセサリーマナーです。卒業式は入学式に比べてややトーンを抑えた厳粛な式典であるため、キラキラと反射するラインストーンや、夜会を想起させる大ぶりなコサージュクリップは避けるのが無難です。シルバーやマットゴールド、小粒のパール、べっ甲調など、光沢を抑えた上質なアイテムを選ぶことで、洗練された大人の落ち着きを担保できます。