JR東日本が常磐線で運行する「ひたち」と「ときわ」の決定的な違いは、運行距離と停車駅の絞り込みパターンにあります。鉄道運行における典型的な「遠近分離(長距離客と中距離通勤・用務客の分離)」の思想が極めて色濃く反映されています。
公式発表の運行データによると、特急ひたちは主に品川・東京・上野と水戸・いわき・仙台間を結ぶ長距離速達型です。これに対し、特急ときわは主に品川・上野と土浦・勝田・高萩間を結ぶ中距離補完・通勤輸送型として機能しています。乗り間違えが多発する最大要因は、「柏駅」と「土浦駅」の停車パターンにあります。
この対比から明確なように、上野から土浦や石岡へ向かう乗客が誤って日中時間帯の「ひたち」に乗車すると、上野の次の停車駅が水戸になってしまい、約115キロメートル先まで降りられなくなる深刻な誤乗事故が発生します。柏駅・土浦駅を利用する際は「原則ときわを選ぶ」という認識が安全な鉄道移動の鉄則です。