給油キャップ自体の寿命を縮めず、安全確実に密閉性を確保するためには、セルフ給油時における日常の扱い方が鍵を握る。力任せの操作は樹脂パーツの寿命を著しく削るため、正しい扱い方を身体に染み込ませておきたい。
セルフ給油でのキャップの閉め方は、キャップを給油口のネジ山に対して垂直にあてがい、最初の1〜2回転は力を入れずにスムーズに入るかを確かめるのが基本だ。引っかかりがないことを確認したら、規定の手応えがあるまで回し込む。連続ラチェット式であれば「カチカチッ」と2〜3回鳴ったところで手を止めれば十分であり、それ以上執拗に回し続けると内部スプリングを余計に摩耗させるだけだ。1回カチッと鳴るタイプであれば、その1クリックの感触を得た時点で密閉トルクが確保されている。
さらに日常的に警戒すべきなのが、ガソリンスタンドでの給油キャップの締め忘れと置き忘れだ。給油リッドの内側にキャップホルダーが備わっている車種は必ずホルダーに固定する癖をつけ、給油ノズルのフックや計量器の天板に無防備に置く習慣を断ち切る必要がある。給油キャップを置き忘れたままフタだけを閉めて発進してしまえば、走行振動によって燃料が吹きこぼれるリスクに直結する。ノズルを戻してレシートを受け取る前に「キャップホルダーが空になっているか(キャップを口に戻したか)」を目視指差し確認する一秒の動作が、最大の事故防衛策となる。