ネット上の相談掲示板などで時折見られる「ピンクシャンプーを使ったらなぜか髪が緑っぽくなった」「カーキ色のように濁った」というトラブル。暖色であるピンクを入れて寒色の緑になるというのは直感に反しますが、これには明確な色彩学の混色理論(減法混色)が関係しています。
この現象が発生する主なメカニズムは以下の通りです。
1. 直前にアッシュ・オリーブ・青系カラーをしていた履歴がある
以前にアッシュ系やブルー系、オリーブ系のカラーを入れていた場合、髪の芯に青や緑の染料が残留していることがあります。そこにピンク(赤+青紫)の染料が重なることで、光の透過によって濁ったくすみが生じ、視覚的に緑やオリーブグレーのように沈んで見えるケースがあります。
2. 黄色みの強いハイブリーチ毛に対する染料バランスの不一致
白に近い金髪ではなく、黄みが強く残った14〜15トーンの髪に、青みの強いピンクシャンプーを使用した場合、「黄+青=緑」の混色反応が微細に発生し、ピンクの発色を打ち消してマットな濁りへと変化してしまうことがあります。
過去に寒色系カラーを繰り返していたり、緑っぽく濁るリスクを避けたい場合は、青みの少ない「暖色寄りのウォームピンク」を選択するか、一度担当の美容師に髪の履歴を相談した上で使用することが推奨されます。