結論から言えば、一般的な利用者が列車に乗車中、重大な事故で命を落とす確率は数億分の1以下という極めて低い数値にとどまる。国土交通省が公表した最新の鉄道安全報告書や運輸安全委員会の集計データを紐解くと、乗車1回あたりの死亡事故発生確率は「約0.000002%」未満。これは一生涯毎日電車に乗り続けても、一度も重大死亡事故に遭遇しない計算だ。
この数値を他の代表的な交通手段と比較すると、鉄路の圧倒的な安全性がより鮮明になる。警察庁の交通事故統計によると、自動車による乗車中の死亡事故確率は電車と比べて数千倍以上に達する。また、航空機事故による死亡確率も極めて低いことで知られるが、日本の都市部を走る重軌道系インフラは、走行距離あたりの搭乗者死亡率において世界でもトップクラスの低さを維持している。確率の数値だけを比較すれば、自動車で駅に向かう道中の方が、電車に乗っている最中よりもはるかにリスクが高いのが現実だ。