万華鏡写輪眼がもたらす絶大な破壊力には、あまりにも重い等価交換が課されています。それが万華鏡写輪眼の失明理由として描かれる瞳力の摩耗です。通常の肉体にとって万華鏡のチャクラ消費と眼球への負荷は許容量を遥かに超えており、術を発動するたびに出血を伴う激痛とともに視力が恒常的に低下していきます。
サスケが五影会談からダンゾウ戦にかけて能力を連発した際、短期間でほぼ視界を奪われた描写は、この瞳術が持つ致命的な自傷性をリアルに物語っていました。
この不可避の闇から脱する唯一の手段が「永遠の万華鏡写輪眼」への進化です。その条件は、同じうちは一族、とりわけ血の繋がりが強い兄弟などの眼を移植することに限られます。他者の瞳力を融合させることで眼球にかかる負荷が相殺され、光を失うリスクが完全に消滅します。瞳の模様は両者のデザインが複雑に重なり合ったものへと変貌を遂げます。
作中でこの境地に達したのは、弟イズナの眼を移植したうちはマダラと、兄イタチの眼を受け継いだうちはサスケの2人のみです。永遠の瞳力を手に入れたことで、サスケは反動を一切気にすることなく加具土命(カグツチ)やスサノオを限界まで行使できるようになりました。