近年、メディアやYahoo!ニュースでも頻繁に取り上げられるようになったのが、乳幼児の頭部形状を整える「頭蓋骨矯正ヘルメット治療」だ。かつては「寝ているうちになおる」と軽視されがちだった向き癖による頭の歪みや歪斜頭に対し、医療的アプローチを選択する保護者が増えている。
この潮流を後押ししているのが、飛躍的な拡大を見せる小児ヘルメット治療関連の小児ヘルメット治療産業だ。3Dスキャナーを用いた精密な頭部形状測定技術の進化により、ミリ単位での変形度の数値化が可能となった。これにより、病的な融合症と位置的変形の鑑別がより客観的かつスピーディに行える環境が整いつつある。
ただし、ヘルメット治療はあくまで自費診療が中心であり、装着期間中の衛生管理や皮膚トラブルへの配慮も欠かせない。専門医の適切な診断に基づかない安易な治療介入は避け、まずは小児脳神経外科などの専門外来で、客観的なデータを基に治療の必要性を熟考することが推奨される。