セラフィナ・モリンク氏は、ルーマニア出身の元やり投げ選手だ。1968年、ルーマニア選手権の女子やり投げで優勝を果たした実績を持つトップアスリートであった。当時の東欧諸国は体格と技術の両面で世界の陸上界をリードしており、彼女が誇った肩の強さと柔軟性は群を抜いていた。
専門家やメディアが揃って指摘するのは、室伏広治の驚異的な「しなり」と投擲センスが、母・セラフィナ氏のやり投げ選手としての身体特性と見事に一致している点だ。ハンマー投げという重量感を競う種目でありながら、しなやかな鞭のように身体を使う技術は、まさに母から受け継いだ血統の賜物と言える。