腸内でらせん菌が過剰増殖する最大の引き金は、ストレスによる免疫力の低下と腸内環境の乱れです。特に環境の変化に敏感な犬では、以下のようなタイミングで発症が目立ちます。
ペットショップやブリーダーから迎えた直後の子犬、ペットホテルへの宿泊、引っ越し、トリミングによる疲労、急なフードの切り替えなどが典型例です。まだ消化器系や免疫機構が未発達な子犬では激しい下痢や嘔吐を併発しやすく、体力の消耗から低血糖や重度の脱水症状に陥るリスクがあるため油断できません。
主な臨床症状としては、泥状〜水様性の下痢、ゼリー状の粘液便、腸粘膜の出血に伴う血便が挙げられます。悪臭の強い便が続く場合や、しぶり腹(何度も排便姿勢をとるのに少量しか出ない状態)が見られるときは、らせん菌の増殖を疑う重要なサインです。