家庭にある器具によって、温度の安定性や仕込みの手順は大きく異なります。それぞれの特性を把握し、自身の生活リズムに合った器具を選択することが継続の秘訣です。
米麹の「乾燥麹」と「生麹」の違い
詳細を見る甘酒作りに使用する米麹には、水分を飛ばして保存性を高めた「乾燥麹」と、水分を含んだみずみずしい「生麹」があります。仕上がりの糖度に大きな差はありませんが、扱い方に違いがあります。
- 乾燥麹:保存期間が半年〜1年と長く入手しやすい。仕込み時に水分を多く吸収するため、生麹レシピより水分量を10〜20%多めに設定するのが失敗を防ぐコツです。あらかじめ手で一粒ずつほぐしてから使用します。
- 生麹:麹菌の活性が高く、豊かな香りとまろやかなコクが出やすいのが特徴です。水分を含んでいるため崩しやすく、日持ちは冷蔵で約2〜3週間、冷凍で約2〜3ヶ月となります。
「ご飯あり」と「ご飯なし(米麹のみ)」の味わい比較
甘酒には、炊いたご飯(またはおかゆ)に米麹を混ぜる製法と、ご飯なしで米麹のみで作る製法の2種類があります。
甘酒を砂糖不使用で作る黄金比率として、ご飯を使う場合は「炊いたご飯1合(約300g):米麹200g:水300〜400ml」が標準です。スッキリとした後味で、毎日ゴクゴク飲みたい日常用に向いています。
一方、米麹のみで作る場合は「米麹300g:水400〜500ml(60度程度のお湯)」で仕込みます。米のデンプンが少ない分、麹自体の持つ甘みとアミノ酸が凝縮され、まるで濃厚なシロップやジャムのような力強い甘みとコクが生まれます。ヨーグルトのソースや料理の甘味料として活用したい場合には、米麹のみの製法が圧倒的におすすめです。