石田ゆり子さんの人生観を読み解くうえで外せないのが、2歳年下の実妹・石田ひかりさんの存在です。同じ芸能界で活躍する姉妹でありながら、2人が歩んだ私生活の道筋は見事なまでに対照的です。
石田ひかりさんは2001年5月にNHKの番組ディレクターと結婚し、その後2人の娘を出産。夫を支え、子育てに奮闘しながら女優業を両立させる「温かな家庭を築く道」を歩んできました。姉の石田ゆり子さんは、妹の出産や育児を最も近い場所で見守り続け、姪たちを深く可愛がってきたことで知られています。
しかし、身近で家族の営みを観察した経験は、彼女に別の気づきももたらしました。自著や対談番組で語られた内容を紐解くと、家庭を守るために自らの時間や感情を捧げる妹への深い尊敬を抱く一方で、「自分には同じように家庭にすべてを注ぎ込む生活スタイルは合わないかもしれない」という自己分析を深めていった節が見受けられます。妹が家庭という共同体の中で幸福を見出したのに対し、姉のゆり子さんは「個人の聖域と自立」の中に自分だけの幸福を見出したと言えます。