日本の食文化において、エビの尻尾を食べるべきか否かは長年の議論の的となってきました。国内の消費者意識調査(各種グルメメディアアンケート)によると、エビフライの尻尾を食べる派の割合は約35〜40%にとどまり、過半数を超える約60%以上のユーザーが「残す」と回答しています。
食べる派からは「香ばしくて美味しい」「カルシウムなどの栄養が豊富に含まれている」「残すのは行儀が悪い気がする」といった声が多く寄せられます。一方で残す派からは「硬くて口の中に刺さる」「泥臭さを感じる」「ゴキブリの羽の噂を聞いて以来、生理的に受け付けなくなった」といった意見が目立ちます。
日本料理の現場において、プロの料理人はエビの下処理に厳格な基準を設けています。エビの尾の中心にある尖った棘状の突起(尾剣)を折り、尾扇(尻尾のヒレ部分)の先端を斜めに切り落として内部の黒ずんだ水分をしごき出す下処理です。この水分には水質由来の雑菌や砂、アンモニア臭が含まれており、適切な下処理を怠った尻尾は生臭さの原因になります。外食や総菜のエビフライで尻尾が不快に感じられる場合、この下処理の有無が大きく関係しています。