犬が体を擦り付ける理由は?床や人へのスリスリ行動と病気のサイン

犬が体を擦り付ける理由は?床や人へのスリスリ行動と病気のサイン

犬が体を擦り付ける理由は?床や人へのスリスリ行動と病気のサインについて押さえておきたい ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。

Q1:犬がごはんを食べた直後に、必ず絨毯やソファに顔を擦り付けるのは病気ですか?
A1:食後すぐに行う短いスリスリ行動であれば、多くは生理的なものです。口の周りに付着したフードの油分や食べかすを取り除きたいという自浄作用に加え、満腹感による幸福感やリラックスした心理状態の表現です。ただし、食後だけでなく四六時中口元や顔を擦り付けている場合や、口周りの皮膚が赤くただれている場合は、食物アレルギーや歯周病、口内炎の痛みを紛らわせようとしている可能性があるため動物病院での診察が必要です。

Q2:散歩中にミミズの死骸や他の動物のフンに体を擦り付けるのをやめさせたいのですが、どうすれば良いですか?
A2:これは野生時代の名残である「セント・ローリング(匂いの擬態)」という強い本能的行動です。無理に大声で叱ると「構ってもらえた」と勘違いし、余計に激しく擦り付けることがあります。予防の鉄則は、愛犬が地面の匂いを嗅ぎながら特定の場所で立ち止まり、首を傾けて肩から地面に落ちようとする「予備動作」を見逃さないことです。スリスリする直前にリードを優しく短く引き、「おいで」や「マテ」の声かけとオヤツで飼い主に意識を向けさせ、対象物から速やかに距離を取るトレーニングを重ねてください。

Q3:体を痒がって擦り付けている時、動物病院に行くまでの間、市販の痒み止め薬を塗っても大丈夫ですか?
A3:人間用の痒み止め薬やステロイド軟膏を自己判断で塗ることは絶対に避けてください。人間用医薬品は犬にとって刺激が強すぎる場合があり、犬が患部を舐めて薬剤を体内に摂取してしまうと消化器障害や中毒を引き起こすリスクがあります。また、薬を塗ってしまうことで受診時に本来の患部の状態が隠れ、獣医師の正確な皮膚検査(顕微鏡検査や被毛検査)の妨げになります。受診までは清潔な冷タオルで患部を冷やして痒みを和らげ、エリザベスカラー等を用いて掻き壊しを防ぎながら、速やかに受診してください。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。