『からくりサーカス』で最も泣けるシーンとして外せないのが、脇を固める猛者たちの壮絶な散り際です。
「200体破壊者」の異名を持つ孤高のしろがね、ギイ・クリストフ・レッシュの最期は涙なしには見られません。自らの分身である懸糸傀儡「聖母オリンピア」とともに無数の自動人形を食い止め、自らの命を賭して勝たちを先へと送り出したギイ。冷徹に振る舞いながらも、最期に母親への情愛を思い出しながら息を引き取る姿は、屈指の名場面として刻まれています。
また、拝金主義の殺し屋として登場した阿紫花英良の最期も見逃せません。金のためではなく、一人の男としての意地と誇りのために強敵・パンタローネに立ち向かい、ボロボロになりながら「悪魔の面」を崩さず笑ってみせた最期は、泥臭い人間のカッコよさを体現していました。