近年の大学女子バスケットボール界は、東京医療保健大学と白鷗大学による激しい覇権争いが続いてきました。その頂上決戦となった2025年12月14日の第77回インカレ決勝は、まさに歴史に残る名勝負となりました。試合終了のブザーが鳴り響いた瞬間のスコアは76-73。強豪・白鷗大学の猛追を振り切り、東京医療保健大学女子バスケットボール部が3年ぶり7回目の頂点に返り咲いたのです。
この大会で圧巻の存在感を放ったのが、大会通算最多となる54得点を叩き出し、得点王と最優秀選手賞(MVP)のダブル受賞を果たした大脇晴選手でした。ペリメーターからの高精度なシュートに加え、勝負どころで自らドライブを仕掛けてファウルをもぎ取る勝負強さは、相手守備陣にとって最大の脅威となりました。さらにインサイドで体を張り続けたロー・ジシン選手のリバウンドと献身的なディフェンスがチームの屋台骨を支え、攻守の歯車が完璧に噛み合った勝利でした。
2012年に全日本大学バスケットボール選手権大会へ初出場を果たし、2017年から前人未到のインカレ5連覇を打ち立てた彼女たちにとって、ここ数年のタイトル逸は屈辱以外の何物でもありませんでした。失意の時期を乗り越え、戦術をアップデートさせて掴み取ったこの優勝は、同部が単なる一過性の強豪ではなく、時代を超えて勝ち続ける強固な組織構造を備えていることを改めて証明しました。