日本国内で流通するビール系飲料は、主に「ビール」「発泡酒」「第3のビール(新ジャンル)」の3種類に大別される。この分類の根幹をなすのが、使用されている麦芽比率と副原料の種類だ。
伝統的なビールは、原材料における麦芽の割合が50%以上であり、使用できる副原料も米やコーン、ホップなど法律で厳格に定められている。これに対して発泡酒は、麦芽比率が50%未満のものや、規定外の果汁やスパイスなどの副原料を使用したものを指す。麦芽の比率を下げることで、すっきりとした軽い飲み口を実現できるのが特徴だ。
一方、「新ジャンル」とも呼ばれる第3のビールは、さらに異なるアプローチで生まれた。麦芽以外の原料(大豆タンパクやコーンなど)を発酵させて作るタイプと、発泡酒に別の麦由来スピリッツをブレンドするタイプの2つが存在する。日本の酒類製造業は、原料の工夫によって独特のコクや爽快感を生み出し、手頃な価格帯でありながら本格的な味わいを楽しめる商品を次々と市場へ送り出してきた。