給電トラブルの現場で近年急増しているのが、電力供給の規格不整合だ。iPhone 16をはじめとする近代モデルではUSB-Cが標準化されたが、これに伴い充電器側の給電プロトコルとの相性問題が表面化している。
過放電状態に陥ったリチウムイオン二次電池は、内部抵抗が極端に上昇する。このとき、粗悪なサードパーティ製ケーブルや低電力な給電アダプタを使用していると、バッテリー保護回路が作動して安全装置が解除されず、充電プロセスそのものが遮断されてしまう。
真冬の冷え切った部屋や真夏の直射日光下など、過酷な温度環境も化学反応を阻害する。極端な低温下では一時的に電圧降下が起き、電源が一切入らなくなる。人肌程度の室温で30分ほど馴染ませてから高出力な正規充電器に繋ぐだけで、嘘のように復活を遂げる事例は少なくない。