彼女の肉体表現やビジュアル面の原点を振り返る上で欠かせないのが、ファーストソロ写真集『潮騒』だ。ロケ地となった南国の豊かな自然の中で魅せた姿は、水着姿を含め極めてナチュラルでありながら、少女から大人へと変化する瞬間の美しさを切り取った秀作として語り継がれている。
一般的なグラビア写真集にありがちな過度な性的アピールとは一線を画し、光と風を巧みに取り入れたカメラワークが彼女の持つ神秘的な空気感を際立たせた。そこには露出自体を目的としたセンセーショナリズムではなく、写真家との一瞬の対峙によって生まれる美の提示があった。この作品で示した高い美意識こそが、現在の女優業における映像表現の盤石な土台となっている。